化学大手エボニック シンガポールにアルコキシド工場開設 

  特殊化学大手の独エボニックは27日、シンガポールのジュロン島にワールドスケールのアルコキシド工場を開設したと発表した。増加するアジアの需要に安定対応することが工場新設の狙い。年産能力は10万トンに上る。

 エボニックは2023年5月、同工場の設置計画を明らかにした。投資額は数千万ユーロ。製品はバイオディーゼル燃料メーカーや製薬会社に供給する。工場はスコープ1と2のレベルで「ネットゼロ」を実現している。

 同社はすでにドイツ、米国、アルゼンチンにアルコキシド工場を持つ。シンガポール工場の操業開始で、世界的な供給体制を整えた。

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