製薬大手の独シュターダは1日、同社の全株式を保有する投資会社ベイン・キャピタルとシンベンが過半数株を英投資会社キャップベスト・パートナーズに譲渡することで合意したと発表した。8月下旬までは新規株式公開(IPO)を目指すとしていたが、ベインとシンベンは計画を変更して売却することにした。株式の何パーセントを譲渡するのかや譲渡価格など取引の詳細は明らかにしていない。当局の承認を経て2026年上半期に取引が完了すると見込んでいる。
シュターダは後発医薬品、一般医薬品(OTC)、特殊医薬品の有力メーカー。ベインとシンベンに53億ユーロで2017年に買収され、上場が廃止された。その後は積極的な買収を通して事業を拡大してきた。この間に売上高は年率7%のスピードで拡大し40億ユーロを突破。営業利益(EBITDA)は2倍以上に増えた。