ドイツ連邦統計局が15日に発表した8月の卸売物価指数(2021年=100)は116.9となり、前年同月を0.7%上回った。上昇は9カ月連続。
全体を最も強く押し上げたのは食料品・嗜好品・飲料・たばこ製品で、4.2%上昇した。上げ幅は特にコーヒー・茶・カカオ・香辛料で大きく、17.7%を記録。砂糖・甘味菓子・パン・焼き菓子類(14.5%)、食肉・肉製品(9.6%)、動物(8.9%)、牛乳・乳製品・卵・食用油脂(7.4%)も大幅に上がった。食品以外では非鉄金属鉱石・金属がプラス21.1%と大きく伸びた。
固形燃料・石油製品は6.9%低下。古材・残材(−10.4%)、データ処理装置・周辺機器(−4.9%)、鉄・鉄鋼(−4.6%)も前年同月を下回った。
卸売物価は前月比ではマイナス0.6%となり、12カ月ぶりの大きな下げ幅を記録した。低下は2カ月連続。