ドイツ化学・薬品業界の動き

メルク―有機EL材料工場を開設―

化学大手の独メルクは7日、本社所在地ダルムシュタットで有機EL材料工場の開所式を行った。同工場の開設により有機EL材料分野の競争力を強化。ディスプレー用化学材料市場で世界最大手の地位を一段と強化する。 約3,000万ユー […]

ゲレスハイマー―実験用ガラス製品事業から撤退―

包装材大手の独ゲレスハイマー(デュッセルドルフ)は12日、同社と米チェイス・サイエンティフィック・グラスが実験用ガラス製品の合弁会社(キンブル・チェイス・ライフサイエンス・アンド・リサーチ・プロダクツ)を、投資会社デュラ

AGC旭硝子―独バイオ医薬品製造受託会社を買収―

AGC旭硝子は6日、バイオ医薬品製造受託業(CMO)大手の独バイオミーバを8月に完全子会社化したと発表した。ライフサイエンス分野の事業地域を拡大するとともに、提供サービスの拡充を進めていく。買収金額は明らかにしていない。

エボニック

特殊化学大手の独エボニックは7日、アイルランドの医療機器メーカーであるヴィヴァシュア・メディカル(Vivasure Medical)に出資したことを明らかにした。ヴィヴァシュアの血管閉鎖器「パークシール(PerQseal

フレゼニウス・メディカル・ケア―印人工透析大手を買収―

人工透析事業を製品製造から治療まで垂直統合で展開する独フレゼニウス・メディカル・ケア(FMC、バート・ホムブルク)は2日、印人工透析サービス大手サンドール・ネフロ・サービシズの資本85%を取得し買収すると発表した。インド

ドイツ人は鎮痛剤服用に慎重

ドイツ人は全般的にみて鎮痛剤を慎重に服用していることが、製薬大手バイエルの委託で世論調査機関フォルサが実施した消費者アンケート調査で分かった。それによると、頭痛などの痛みがあると市販の鎮痛剤を「すぐに服用する」人は11%

ブレーン―次世代甘味料の開発でロケットと提携―

産業用バイオテクノロジー企業の独ブレーン(ツヴィンゲンベルク)は29日、天然甘味料・甘味増強剤の開発に向けて同社と子会社アナリティコン(AnalytiCon)、および植物由来の食品素材を製造する仏ロケット(Roquett

BASF―光開始剤事業を売却―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は29日、光開始剤事業を放射線硬化剤製造の蘭IGMレジンズに売却することで合意したと発表した。放射線硬化剤分野の経営資源をレジンと添加剤に絞り込む考え。取引金額は公表しない

BASF―スリランカに初の工場開設―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は22日、スリランカにコンクリート添加剤工場を開設したと発表した。BASFが同国に生産施設を設けるのは今回が初めて。現地需要の拡大に対応することが狙いで、今後はコンクリート

ユナイテッド・イニシエーターズ―投資会社が買収―

世界有数の開始剤メーカーである独ユナイテッド・イニシエーターズ(UI、プラッハ)は17日、投資会社エクイストン・パートナーズ・ヨーロッパ(旧バークレイズ・プライベート・エクイティ)が同社の過半数資本を投資会社2社(ビジョ

ランクセス―営業益見通し引き上げ―

化学大手の独ランクセス(ケルン)は10日の決算発表で2016年12月期の利益見通しを上方修正した。同社は業績が悪化した合成ゴム部門を4月1日付でサウジアラムコとの折半出資会社へと転換。手元に残した事業の今後の見通しが良好

独シュターダのセルビア子会社、国内同業を買収

独後発医薬品大手シュターダのセルビア子会社ヘモファームは22日、国内同業のイヴァンチッチ&シノヴィ(Ivancic & Sons)を買収したと発表した。取引金額は明らかにしていない。イヴァンチッチの製品、知的財

リンデ―業界3位の米プラクスエアと合併交渉―

工業ガス世界2位の独リンデ(ミュンヘン)は16日、同3位の米プラクスエアとの合併に向けて交渉している事実を明らかにした。交渉は破談となる可能性もあるものの、合併が実現すれば仏エア・リキードを抜いてダントツの世界最大手とな

BASF―戸田工業との提携拡大、北米でも電池正極材合弁へ―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は9日、北米のリチウムイオン電池正極材事業を戸田工業と合弁化する方向で独占交渉を開始したと発表した。両社は日本で同正極材事業を合弁化しており、協力地域を拡大することになる。

アトテック―競売入札に中国企業が参加―

仏石油大手トタルが売りに出している独特殊化学子会社アトテック(ベルリン)の買収にエネルギー・化学大手の中国中化集団が関心を示しているもようだ。アトテックの競売入札に携わる人物の情報としてロイター通信が報じたもので、トタル

メルク―業績予測引き上げ―

製薬・化学大手の独メルク(ダルムシュタット)は4日の決算発表で2016年12月期の業績見通しを引き上げた。4-6月期(第2四半期)の業績好調を受けたもので、売上高を従来予測の「148億~150億ユーロ」から「149億~1

ベーリンガー・インゲルハイム

製薬大手の独ベーリンガー・インゲルハイムが3日発表した2016年1-6月期(上半期)の売上高は約73億ユーロとなり、為替の影響を除いた実質ベースで前年同期を2%上回った。糖尿病治療薬が55%増の7億6,000万ユーロと好

イランの石化プロジェクトにBASFなどが参加

石油化学分野の生産能力増強に向けたイランの国家プロジェクトにBASFやリンデなどのドイツ企業が参加するもようだ。経済紙『ハンデルスブラット(HB)』がイラン国営石油化学(NPC)のマルジア・シャーデー社長や消息筋の情報と

サノフィ、独社の大衆薬事業取得が承認

欧州委員会は4日、製薬大手の仏サノフィが独同業ベーリンガーインゲルハイムから大衆薬事業を取得する計画を承認したと発表した。サノフィとベーリンガーがフランス、チェコ、エストニア、ハンガリー、ギリシャ、アイルランド、ラトビア

BASF(化学)―「農業化学部門は売却しない」=社長―

独化学大手BASF(ルートヴィヒスハーフェン)のクルト・ボック社長は7月27日の決算発表で、農業化学部門を売却する考えはないことを明らかにした。同部門をめぐっては種子大手の米モンサントが買収交渉を進めているとの観測があっ

バイエル(製薬・化学)―業績見通し引き上げ―

製薬・化学大手の独バイエル(レバークーゼン)は7月27日の決算発表で2016年12月期の業績見通しを引き上げた。比較的新しい特許薬の販売好調を受けて上半期決算が予想を上回ったためで、営業利益(EBITDA、特別要因を除く

バイエル・クロップサイエンス

バイエルの農業化学部門バイエル・クロップサイエンス(BCS)は7月29日、殺虫剤「フルベンジアミド」の米国販売を停止すると発表した。米環境保護庁(EPA)の環境上訴委員会(EAB)が同薬の承認取り消しを支持したことを受け

コベストロ―販売予測引き上げ―

化学大手の独コベストロ(旧バイエル・マテリアルサイエンス)は26日の決算発表で2016年12月期の販売量予測を引き上げた。第2四半期までの業績が好調なためで、従来予測の「1ケタ台半ばの伸び」から「1ケタ台半ば~後半の伸び

化学業界が生産・売上予測引き下げ

独化学工業会(VCI)は22日、独業界(製薬を含む)の今年の生産成長率を従来予測の1.0%から0.5%へと引き下げた。新興国の経済が予想以上に振るわないところに、英国の欧州連合(EU)離脱決定が追い打ちをかけるとみられる

メルク―MS治療薬の承認再申請、EMAが受理―

製薬大手の独メルク(ダルムシュタット)は18日、多発性硬化症(MS)治療薬「クラドリビン」の承認申請を欧州医薬品審査庁(EMA)が受理したと発表した。同薬に対しては欧米の医薬品当局が否定的な見解を表明したため、同社は20

独化学業界が長期生産成長率を引き下げ

独化学工業会(VCI)が独業界(製薬を含む)の長期生産成長率見通しを下方修正した。業界を取り巻く環境が変化したためで、2030年までの成長率を従来予測の年1.8%から同1.5%へと引き下げた。VCIのデータをもとに経済紙

ドイツ人の1割以上が予防接種拒否

予防接種は絶対に受けないと考えているドイツ人の割合が13%に上ることが、世論調査機関フォルサがボーフム鉱業共済保険組合の委託で実施した市民アンケート調査で分かった。予防接種を拒否する理由としては「人体への長期の影響に懸念

モンサント―バイエルの買収提案を再度拒否―

農業化学大手の米モンサントは19日、独バイエルが同社買収に向けて行った2度目の提案の受け入れを拒否すると発表した。買収提示額が依然として低く株主に受け入れを推奨できないとしている。ただ、バイエルおよびその他の企業と「建設

K+S―中国企業を買収、アジア市場本格開拓へ―

肥料大手の独K+S(カッセル)は14日、中国同業の葫芦島鎂宝肥業(Huludao Magpower Fertilizers)を買収すると発表した。中国・東南アジア事業を強化することが狙い。取引金額は千万ユーロのケタ台の前

アルタナ―樹脂添加剤メーカーを買収―

特殊化学大手の独アルタナ(ヴェーゼル)は4日、樹脂添加剤製造の蘭アドコンプ(Addcomp)を傘下に収めたと発表した。買収を通して事業を拡大していく戦略に沿った取り組みで、製品ポートフォリオを拡充する考えだ。取引金額は明

医薬品添付文書のデジタル化プロジェクト始動

医薬品の添付文書をスマートフォンやパソコンでいつでも閲覧できるようにするためのデジタル化プロジェクトが今月、スタートした。製品に添付された説明書を患者がなくすようなことがあっても医薬品の情報を確実に入手できるようにし、服

BASF―有機EL特許など売却―

化学大手の独BASFは6月29日、有機ELの特許ポートフォリオを同分野に有力企業である米ユニバーサル・ディスプレイに売却したと発表した。BASFは事業選別の一環で有機ELの研究開発業務を昨年末で中止。特許ポートフォリオを

メルク―海洋性美肌成分の利用で提携―

製薬・化学大手の独メルク(ダルムシュタット)は1日、仏企業アグリメール(Agrimer)が開発した海洋性美肌成分「RonaCare RenouMer」の利用で両社が長期提携契約を結んだと発表した。取引の詳細は明らかにして

エボニック―西社の飼料用プロバイオティクス事業を買収―

特殊化学大手の独エボニック(エッセン)は5日、スペインの飼料添加剤大手ノレル(NOREL)からプロバイオティクス事業を譲り受けることで合意したと発表した。食の安全に対する消費者の意識の高まりを受け、抗生物質を使わない飼料

ヘンケル―米サン・プロダクツを36億ドルで買収―

化学大手の独ヘンケル(デュッセルドルフ)は24日、洗剤製造の米サン・プロダクツを投資会社ヴェスター・キャピタル・パートナーズから完全買収することで合意したと発表した。主要市場の北米で事業を一段と拡大することが狙いで、同社

BASF―断熱材のアスペンと提携拡大―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は22日、高性能断熱材メーカーである米アスペン・エアロジェルズとの戦略提携を拡大すると発表した。市場開拓を強化するとともに製品の収益力を強化。また次世代製品の開発を加速する

エボニック―骨折治療用の生分解性複合材料を開発―

特殊化学大手の独エボニック(エッセン)は21日、骨折治療に用いる生分解性の複合材料を開発していると発表した。開発に成功すれば、これまで利用されてきた金属製の内固定材料(ネジやプレート)は不要となり、患者負担は大幅に軽減さ

排ガスから化学品生産、プロジェクトに補助金

独鉄鋼大手ティッセンクルップは27日、製鉄所の排ガスから有用な化学品を生産する同社主導の技術開発プロジェクトが連邦教育・研究省から補助金6,000万ユーロ強を受給すると発表した。「カーボン2ケム(Carbon2Chem)

市販検査薬市場が拡大、新しい製品分野がけん引

市販の検査薬・機器の需要がドイツで拡大している。ドラッグストアや食品スーパーで取り扱う製品の種類が増えていることが大きく、特に感染症検査など新しい分野でニーズが急速に伸びている。コンサルティング会社クロイツァー・フィッシ

化学業界でベア合意、2段階で計5.3%

独化学業界の労使は23日、新しい労使協定を締結した。賃金を2段階に分けて計5.3%引き上げるという内容で、ベースアップ幅は今年が3.0%、来年が2.3%。ベアの時期は地区によって異なる。また、経営状態の悪い企業はベアの実

BASF―表面加工のケメタルを32億ドルで買収―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は17日、表面加工技術の有力メーカーである独ケメタル(Chemetall)を米特殊化学大手アルベマールから買収することで合意したと発表した。取引金額は32億ドルで、BASF

BASF

化学大手の独BASFは15日、上海化学産業パークで自動車用塗料工場の起工式を行った。BASFは同パークですでに自動車塗料を合弁生産しているものの、中国需要が拡大していることから新たな工場を建設する。投資額は約1億4,00

CO2を原料に発泡体を生産、量産工場をコベストロが開設

二酸化炭素(CO2)を原料に用いて発泡体成分を作る量産施設を、化学大手の独コベストロが17日に開設した。石油の代わりにCO2を用いることから石油資源の節約につながるとともに、地球温暖化の防止にも寄与できる。 デュッセルド

BASF―タイに自動車塗料工場を新設―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は10日、タイのバンプーに自動車用塗料の新工場を建設すると発表した。ASEAN(東南アジア諸国連合)の自動車需要拡大を受けた措置で、昨年9月バンコクに開設した開発センターを

新薬の治験件数、ドイツは米に次ぐ2位に

研究開発型製薬工業会(VfA)は10日、ドイツで昨年実施された新薬の治験件数は599件に達し、米国(2,397件)に次ぐ世界2位に付けたと発表した。3位は英国(547件)。日本は302件で9位だった(表1を参照)。VFA

BASF―北米の巨額投資計画、決定先送りに―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は6日、プロピレンの巨大生産施設を米テキサス州フリーポートに建設する計画の最終決定を見合わせると発表した。原油価格の急落と経済の先行き不透明感を受けた措置。建設に踏み切れば

ヘンケル―ロシア工場を拡張―

化学大手の独ヘンケル(デュッセルドルフ)は2日、ロシア西部のペルミにある洗剤生産・物流センターを拡張したと発表した。同国経済は欧米の制裁を受けて低迷しているものの、ギュンター・トゥムザー社長は「ロシアは極めて重要な市場の

SGL―黒鉛電極部門の法的分離を完了―

炭素製品大手の独SGL(ヴィースバーデン)は2日、黒鉛電極などを手がける「パフォーマンス製品(PP)」部門の法的な分離が完了したと発表した。同部門は業績不振に陥っており、経営陣は昨年7月、法的に分離し戦略的なオプションを

上部へスクロール