K+S―中国企業を買収、アジア市場本格開拓へ―

肥料大手の独K+S(カッセル)は14日、中国同業の葫芦島鎂宝肥業(Huludao Magpower Fertilizers)を買収すると発表した。中国・東南アジア事業を強化することが狙い。取引金額は千万ユーロのケタ台の前半。年末までの買収手続き完了を見込む。

Magpowerは中国東北部の葫芦島(ころとう)市にある企業で、従業員数は約50人。合成硫酸マグネシウム肥料(SMS)を手がけている。年産能力は9万トンで、短期間で18万トンに倍増することができる。

K+Sは天然資源を100%利用した硫酸マグネシウム肥料を生産している。アジア市場を本格的に開拓するためには現地生産が不可欠と判断し、今回の買収に踏み切った。SMSは油やし、大豆、サトウキビの肥料や工業で用いられる。MagpowerとK+Sの製品は補完性が高いという。

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