2017/2/15

総合・マクロ

ポーランドとハンガリーでインフレ加速

この記事の要約

ポーランドの1月インフレ率は前年同月比で1.8%となり、前月の0.8%から1ポイント拡大した。ハンガリーでも前月より0.5ポイント高い2.3%に上昇した。両国ともインフレ率の上昇は6カ月連続で、中欧地域におけるインフレ率 […]

ポーランドの1月インフレ率は前年同月比で1.8%となり、前月の0.8%から1ポイント拡大した。ハンガリーでも前月より0.5ポイント高い2.3%に上昇した。両国ともインフレ率の上昇は6カ月連続で、中欧地域におけるインフレ率の上昇傾向が明確になっている。

ポーランドの1月インフレ率は、アナリスト予想の1.7%よりやや高くなった。同国統計局(GUS)の13日の発表によると、前月比の上昇率は0.4%だった。食品価格の上げ幅が2.1%へ加速し、全体のインフレ率を押し上げた。

ミレニアム銀行の主任アナリスト、マリシェフスキ氏は、インフレ率が3~4月に2%のピークを迎えるという従来予想を堅持。また、今回の統計結果が金融政策に与える影響はないとみている。

ハンガリーの1月インフレ率もアナリスト予想の2%を上回った。中央統計局(KSH)の14日の発表では、自動車用燃料が15.2%も値上がりし、全体の価格上昇につながった。

中央銀行はインフレ統計について「前月から大きな変化はない」とコメント。現行の低金利政策を継続する見通しだ。主要政策金利は昨年5月以来、史上最低の0.9%に設定されている。

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