仏シュナイダー、英アヴィバ買収を撤回

仏エンジニアリング大手のシュナイダー・エレクトリックは12月15日、産業用ソフトウエア大手の英アヴィバを買収する計画を撤回したと発表した。アヴィバの業績不振で株価が下落しているため、合意した買収の実現は困難になったと判断した。

シュナイダーは15年7月、アヴィバ買収で合意した。まずアヴィバがシュナイダーのソフト部門であるシュナイダー・ソフトウエアを買収し、続いて新生アヴィバの株式53.5%をシュナイダーが5億5,000万ポンド(約7億9,000万ユーロ)で取得することになっていた。

しかし、アヴィバは売上高の45%を占める石油・ガス企業向けソフト部門の収益が原油安の影響で悪化。企業価値が買収合意時の想定を下回ったことから、シュナイダーは買収を取りやめた。買収合意の白紙化は両社の合意で決まったため、違約金は発生しない。

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