EU統計局ユーロスタットが7日発表した2015年11月のユーロ圏の失業率(速報値・季節調整済み)は10.5%となり、前月から0.1ポイント低下した。これは11年10月以来の低水準。前年同月と比べると1ポイント低下し、ユーロ圏の緩やかな景気回復に伴い雇用の改善が進んでいることが確認された。(表参照)
EU28カ国ベースの失業率は前月を0.1ポイント下回る9.1%。主要国ではドイツが域内最低の4.5%だった。フランスは10.1%、イタリアは11.3%で、前月から0.2ポイント改善。スペインは21.4%と最高水準にあるが、0.1ポイント低下した。ギリシャは最新のデータとなっている9月時点で24.6%と、スペインを上回るが、前月から0.1ポイント縮小した。
同月の失業者数はユーロ圏が前月を13万人下回る1,692万4,000人、EUが同17万9,000人減の2,215万9,000人と推定されている。ユーロ圏で1,700万人を割り込んだのは11年11月以来となる。