VWのリコール計画が承認、1月末からスタート

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は12月16日、違法なソフトウエアを搭載したディーゼル車のリコール(無料の回収・修理)計画を独連邦陸運局(KBA)が承認したと発表した。1月末から欧州連合(EU)でリコールを開始する。

VWグループでは「EA189」というディーゼルエンジンの搭載車に違法ソフトがインストールされていたことが米当局の発表で昨年9月に発覚した。該当するのは欧州排ガス基準「ユーロ5」に対応した排気量2.0リットル、1.6リットル、1.2リットルの車両で、総数はEU全域で850万台に上る。

2.0リットル車と1.2リットル車の修理はソフトを入れ替えるだけで済み、所要時間は約30分。

一方、1.6リットル車ではソフトを入れ替えるほか、エンジンへの空気吸入量を計測するエアフローメーターという装置の前面に乱れた空気の流れを調整するフロートランスフォーマーという格子状の部品を設置する。修理時間は1時間弱。

リコールの開始時期は2.0リットル車が1月末で、1.2リットル車と1.6リットル車はそれぞれ6月、7月を予定している。

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