企業景況感、12月はやや悪化

Ifo経済研究所が12月17日発表した同月のドイツ企業景況感指数は108.7となり、前月の109.0から0.3ポイント低下した。同指数の悪化は2カ月ぶり。今後6カ月の事業見通しを示す期待指数は横ばいの104.7を保ったものの、現状判断を示す指数が113.4から112.8へと0.6ポイント下がり、全体が押し下げられた。Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は景況感指数、現状判断指数、期待指数がすべて前年同月を約3ポイント上回っていることを指摘し、経済は堅調だとの見方を示した。

部門別でみると、製造業は期待指数が大幅に上昇した効果で、景況感指数が改善した。現状判断指数はやや落ち込んだ。メーカーは生産計画を上方修正しているという。

小売業は前月に大きく低下した期待指数がやや改善したものの、現状判断はやや悪化した。暖冬で冬物製品の売れ行きが振るわないことが反映された格好。卸売業では両指数がともに落ち込んだ。

建設業の景況感指数は過去最高となった前月をやや下回った。期待指数の低下が響いた格好。現状判断指数は暖冬がプラス効果となり前月を上回った。

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