ドイツ連邦統計局が12月21日発表した11月の生産者物価指数は前年同月比2.5%減となり、減少幅は前月の同2.3%から拡大した。エネルギーが7.1%下がって全体を強く押し下げた格好。エネルギーを除いたベースでは下げ幅が0.7%にとどまった。
エネルギーで最も大きく下がったのは石油製品で、14.7%落ち込んだ。液化石油ガスが33.2%下落。灯油(25.3%減)、軽油(12.8%減)、ガソリン(9.0%減)も大きく下落した。
電力は8.4%減(大口契約顧客向けは4.2%減)、天然ガスは7.0%減(産業用は11.9%減)だった。
中間財も2.2%低下した。金属は6.3%減で、鉄筋と圧延鋼はそれぞれ18.4%、9.6%下がった。
非耐久消費財は前年同月を0.1%下回った。食料品が0.6%低下。牛乳と砂糖はそれぞれ7.8%、7.5%下落した。食肉では豚肉が5.1%下がり、牛肉は4.5%上昇した。
耐久消費財は1.5%上昇し、投資財も0.7%上がった。
11月の生産者物価指数は前月比でも0.2%減となり、4カ月連続で低下した。エネルギーは0.2%減で、エネルギーを除いたベースでも0.2%減だった。下げ幅は中間財で最も大きく、0.5%に上った。