ハリバートンのベーカー買収、欧州委が疑義

欧州委員会は12日、油田サービス大手の米ハリバートンが米同業ベーカー・ヒューズを買収する計画について認可を見送り、本格的な調査を開始すると発表した。同分野で世界2位と3位の統合で、健全な競争が損なわれる恐れがあると判断したためで、改めて詳細な調査を行い、5月26日までに結論を下す。

ハリバートンとベーカーは油田開発サービスや関連機器製造を手がけている。同分野でハリバートンは2位、ベーカーは3位。両社は2014年11月、346億ドルでの買収で合意していた。

欧州委は初期審査の結果、両社が統合すると同業界の大手は首位の米シュルンベルジェを含めた2社に減り、競争が弱まって関連分野の価格が欧州でも値上がりする恐れがあるとして、本格調査の開始を決めた。

同買収をめぐっては米当局も難色を示しており、両社は12月、手続き完了の期限を当初の12月15日から4月末に延長すると発表していた。

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