欧州航空宇宙大手のエアバス(蘭ライデン)は17日、6カ月前に設立した同社のベンチャーキャピタルファンド「エアバス・ベンチャーズ)」が3Dプリンター製自動車メーカーの米ローカル・モーターズに資本参加したと発表した。エアバス・ベンチャーズが出資を行うのは今回が初めて。自動車や大型部品を3Dプリンターで製造する技術を獲得する狙いとみられる。
ローカル・モーターズは2007年の設立で、アリゾナ州フェニックスに本社を置く。専用のソフトウエアを用いて3Dプリンターで自動車を製造。新モデル「LM3Dスイム」は部品の75%を3Dプリンターで製造している。
同社は今後10年で、小規模な生産拠点を世界の計100カ所に設置する計画。エアバス・ベンチャーズから受けた資金ではドイツに航空・宇宙分野に重点を置いた生産拠点を構える予定だ。エアバス・ベンチャーズの出資額は明らかにされていない。