IMFがユーロ圏成長率を上方修正、16年は1.7%

国際通貨基金(IMF)は19日発表した最新の「世界経済見通し」で、ユーロ圏の2016年の予想成長率を1.7%とし、前回(10月)の1.6%から0.1ポイント上方修正した。世界経済の成長率は中国の減速、原油など資源価格の下落で0.2ポイント引き下げて3.4%としたが、ユーロ圏は原油安と金融緩和が個人消費を支え、世界経済の停滞に伴う輸出の鈍化を補えるとし、小幅ながら引き上げた。

ユーロ圏の17年の予想成長率は前回と同じ1.7%に据え置いた。主要国の16年予想成長率はドイツが1.7%、フランスとイタリアが1.3%、スペインが2.7%。前回と比べるとスペインが0.2ポイント、ドイツが0.1ポイントの上方修正となった。フランスは0.2ポイント下方修正。イタリアは横ばいだった。

上部へスクロール