乗用車新車登録、1月は3.3%増に ホンダは80%拡大

ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2016年1月の乗用車新車登録台数は21万8,365台となり、前年同月比で3.3%増加した。独自動車工業会(VDA)によると、輸入ブランドが(シュコダなど独メーカーの国外ブランドを除く)6%増の9万9,600台に伸びて全体をけん引。独メーカーのブランドも2%増の15万8,800台に拡大した。新車登録に占めるマイカーの割合は約31%だった。

伸び率が最も大きかった部門はキャンピングカーで57.2%に達した。スポーツ車(同37.7%)、SUV(22.0%)、オフロード車(14.7%)、ユーティリティー(12.9%)も2ケタ台の伸びを記録している。小型車は6.6%増で、これ以外の部門はすべて減少した。

動力源別でみると、ハイブリッド車は48.7%増の2,814台と大幅に伸びた。プラグインハイブリッド車はそのうちの976台を占める。電気駆動車(電気自動車とレンジエクステンダー)は27.6%減の477台と振るわなかった。新車に占めるガソリン車の割合は49.6%、ディーゼル車は同48.7%だった。新車の走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は127.9グラムで、前年同月を1.9%下回った。

伸び率が最も大きかったブランドは韓国の双竜で、85.6%増の180台だった。同ブランドは販売台数が少ないため、昨年まで「その他のブランド」に分類されていた。2位はホンダで80.9%増の2,015台。3位はジャガー(68.2%増の392台)だった。

ドイツ車ではアウディ(22.5%増の2万1,741台)、オペル(21.9%増の1万6,549台)、フォード(19.2%増の1万4,945台)が2ケタ台の伸びを記録し、BMW(3.5%増の1万7,168台)とメルセデス(0.7%増の2万300台)も前年同月を上回った。ミニ(2.5%減の2,678台)、ポルシェ(4.3%減の1,920台)、VW(8.8%減の4万7,147台)、スマート(22.0%減の2,100台)は減少した。

ホンダ以外の日本車は三菱(22.1%増の2,734台)、マツダ(20.1%増の4,663台)、スバル(14.0%増の490台)が2ケタ増となり、トヨタも5.1%増の3,896台に拡大した。それ以外のブランドはレクサスが1.6%減の127台、スズキが2.0%減の1,776台、日産が8.1%減の5,259台だった。

日本車以外の主な輸入ブランドではランドローバー(46.8%増の1,945台)、シトロエン(9.4%増の3,350台)、現代(9.3%増の5,582台)、起亜(7.1%増の3,788台)、フィアット(4.1%増の4,117台)が増加。ボルボ(1.3%減の2,058台)、セアト(2.2%減の5,589台)、ダチア(2.8%減の3,634台)、プジョー(6.6%減の3,554台)、ルノー(6.7%減の6,206台)、シュコダ(7.3%減の9,904台)、ジープ(8.7%減の873台)は減少した。米電気自動車ブランドのテスラは31.6%減の39台と大きく後退し、輸入ブランドの中で唯一、2ケタ減となった。

一方、VDAが同日発表した1月の独乗用車生産台数は41万3,800台で、前年同月を2%下回った。同輸出台数は6%減の31万3,600台だった。

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