独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)はこのほど、不正ソフトウエアを搭載したディーゼル車に対するリコール(回収・無償修理)を開始した。対象となるのは、「EA 189」エンジンの1.2リットル、1.6リットルおよび2.0リットルエンジンで、ソフトウエアの更新作業に約30分かかる。1.6リットルエンジンでは、ソフトウエアの更新に加え、「フロートランスフォーマー」と呼ばれるメッシュ状の部材を装着する必要がある。ソフトウエアの更新も含め作業時間は約45分を予定している。
VWは、対象となる「EA 189」エンジンのうち、2.0リットルTDIエンジン搭載モデルからリコールを開始する。最初は「アマロック」から実施し、数週間後に「パサート」やその他のモデルでもリコールを開始する。第2四半期の終わりには1.2リットルエンジン、第3四半期には1.6リットルエンジンのリコールを実施する計画。
また、VWはドイツと並行して欧州各国でも、当局と相談のうえ、各国の規定に応じたリコールを実施していくとしている。