ドイツ連邦統計局が2月26日発表した同月の消費者物価指数(CPI、速報値)は前年同月と同水準にとどまり、インフレ率(物価変動率)は前月の0.5%から0%へと大幅に低下した。CPIが横ばいとなるのは5カ月ぶり。エネルギー価格の下げ幅が前月の5.8%から8.5%へと膨らんだことが響いた。食品はプラス0.8%だった。CPIは前月比では0.4%上昇した。
欧州連合(EU)基準のCPIは前年同月比がマイナス0.2%、前月比がプラス0.4%だった。
一方、EU統計局ユーロスタットが29日発表した2月のインフレ率は前年同月比でマイナス0.2%だった。インフレ率がマイナスとなるのは昨年9月以来で、欧州中央銀行(ECB)に追加金融緩和を求める圧力がこれまで以上に強まりそうだ。