KiK―今後5年で店舗数1500以上拡大―

独ファストファッション大手KiK(ベーネン)は現在およそ3,360カ所ある店舗を今後5年で5,000カ所に拡大する方針だ。1月に就任したパトリック・ツァーン社長が2月23日明らかにしたもので、インターネット販売も強化するとしている。

同社は現在、欧州9カ国で事業を展開している。今後はさらにフランス、イタリア、スペインなどに進出していく。長期的には米国進出も視野に入れている。

ドイツ本国でも店舗数を年30~40カ所のスピードで増やしていく考えで、現在の2,600カ所から3,000カ所に拡大する。

売上高に占めるネット販売の割合は現在2.5%にとどまる。同社はこれを長期的に20%へと引き上げていく方針。

ツァーン社長はまた、ユーロ安で製品調達コストが膨らんでいることも明らかにした。同社はアジアのメーカーに生産を委託。支払いは通常、米ドルで行うため、ドル高ユーロ安で利益が圧迫されている。調達コストの上昇分は事業効率の引き上げで吸収する考え。値上げについては競合が行えば追随するという姿勢だ。

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