金属労組ベア5%要求へ

電機・機械・自動車といった金属業界の労組であるIGメタルは2月29日の執行部会で、次期労使交渉でベア5%を要求する方針を決定した。各地支部の決議に従ったもので、今月から各地で雇用者団ゲザムトメタルとの交渉を開始する。

IGメタルの執行部は2月初旬、ベア要求幅を4.5~5%とする勧告案を作成。各支部はこれをもとに協議し、全支部が例外なく勧告案の上限である5%の要求方針を決議した。

背景には他の労組が大幅なベア要求方針を打ち出していることがある。サービス労組Verdiは公務員の賃金6%引き上げを要求。建設・農業・環境業界労組IG BAUも5.9%を掲げており、IGメタルは4%台の要求を出しにくい状況に置かれていた。

金属業界の現行の労使協定は3月末で失効する。4月28日までに新協定が成立しなければ、IGメタルはストライキを実施できる。

上部へスクロール