独自動車大手のダイムラーは3月1日、約5億ユーロを投資して新しいバッテリー工場を建設すると発表した。これによりリチウムイオン電池の組み立てを事業とする子会社ドイッチェ・アキュモーティヴの生産能力を大幅に増強する。新工場では、メルセデス・ベンツおよびスマートブランドの電気自動車やハイブリッド車に搭載する電池を生産する。
ダイムラーは新工場の建設に向け、ドイツ東部のカーメンツにあるドイッチェ・アキュモーティヴの既存工場に隣接する土地約20ヘクタールを購入した。用地購入により、カーメンツ工場の生産・物流面積は従来の2万平方メートルから4万平方メートル増えて、従来の3倍の計6万平方メートルに拡大する。新工場は2016年秋に鍬入れ式、2017年春には棟上げ式を予定しており、2017年夏に操業を開始する予定。
ダイムラーは高効率のリチウムイオン電池を搭載した電気自動車やハイブリッド車の需要が今後拡大すると見込んでいる。また、昨年にはドイッチェ・アキュモーティヴが定置用蓄電池市場にも参入すると発表した。産業用および個人用の定置用蓄電池を国内外で販売していく。