独フィスマン、バイオメタンガス生成するPtG施設の操業開始

独暖房システム大手のフィスマン・グループは2月29日、本社のあるアレンドルフ(エーダー)で再生可能エネルギーの余剰電力を利用して水から水素ガスを作るパワーツーガス(Power to Gas)施設の落成式を行った。このパワーツーガス施設は水素からさらにメタンガスを生成し、天然ガス網に供給する仕組みとなっている。フィスマンのグループ会社MicrobEnegyが開発した微生物による生成方法でバイオメタンガスを生成している。

フィスマンのパワーツーガス施設では、風力発電や太陽光発電による再生可能エネルギーを使った水の電気分解により水素を生成し、この水素を隣接するバイオガス施設から排出される二酸化炭素とともにメタン発酵させてバイオメタンガスを生成している。また、既存のバイオガス設備や、電力網・ガス網に接続する設備を活用しているため投資を抑えることができる。

このパワーツーガス施設は、連邦経済エネルギー省が支援する研究プロジェクト「バイオパワーツーガス(BIOPOWER2GAS)」の一環として建設された。

メタンガスは、電力や熱供給に使用できるほか、自動車の燃料としても使用することができ、ヴィスマンは独高級車大手のアウディとバイオ燃料供給で提携している。

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