スタバが伊進出、ミラノに1号店

カフェチェーン大手の米スターバックスは2月29日、イタリアに進出すると発表した。2017年初めにミラノに1号店を出店する。世界で2万3,000店以上を展開するスタバが、独自のコーヒー文化が根付くイタリアでも成功するかどうかが注目される。

スタバはイタリアで、有名ブランドの小売チェーンを管理する地場企業ペルカッシと組んで事業展開する。ハワード・シュルツ最高経営責任者(CEO)によると、向こう数年間で数百万ユーロを投じ、店舗を拡大していく計画。ミラノに続きヴェローナ、ベニスに出店する方針だ。

シュルツCEOは1983年にイタリアを訪問し、同国のコーヒー文化に触れたことをきかっけにスタバを創業した。世界の多くの国での成功を経て、原点となった地に乗り込むことになる。

スタバは1998年の英出店を皮切りに、欧州に進出。現在は中東、アフリカと合わせて約2,400店を展開している。しかし、イタリアでは店内で長時間くつろぐことを想定するスタバのようなカフェ文化は浸透しておらず、コーヒーを「バール」と呼ばれる酒場兼軽食店で立ち飲みするのが一般的なことから、進出を見送ってきた。シュルツCEOは伊市場で「謙遜と敬意の念を持って」事業展開したいとしている。

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