高級車大手の独ダイムラーが米電気自動車(EV)製造のテスラとの事業提携を解消する。テスラからはすでに資本も引き上げており、両社の協力関係は全面的に打ち切られることになる。ダイムラーで乗用車のEV開発を統括するハラルド・クレーガー氏が業界紙『オートモビルボッヘ』に明らかにした。
ダイムラーは2009年、テスラと戦略提携。テスラ株およそ10%を5,000万ドルで取得したほか、バッテリーシステムと電気駆動装置の開発、車両プロジェクトを共同で推進していくことを取り決めた。テスラからは「Bクラス」と「スマート」のEVモデル向けに充電池の供給を受けてきた。テスラ株は14年10月までにすべて放出した。
ダイムラーは先ごろ、子会社ドイチェ・アキュモティブでのバッテリー生産を大幅に拡大する計画を発表した。今後はバッテリーをすべて自社で手がける考えだ。