独アウディ、16年は計20モデルを市場投入

独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車メーカー、アウディは3日、2016年は新モデルおよびマイナーチェンジモデルを計20以上、市場投入する計画を発表した。また、2016年はラインアップの強化や将来の技術開発などを中心に30億ユーロ以上を投資する計画も明らかにした。さらに中核となる技術力を強化するためドイツだけで専門家1,200人を増員するとした。

2016年はコンパクトSUV「Q2」を発売し、販売が好調なSUV「Qシリーズ」のラインアップを強化する。メキシコでは今年、「Q5」を生産する新工場が稼働する。また、今後の成長のカギを握る分野として電気駆動技術やデジタル化に注力する方針を示している。

■ 15年通期決算、8.6%の増収

アウディの2015年通期販売は前年比3.6%増の180万3,246台となり、過去最高を更新した。販売好調を受けて売上高も前年比8.6%増の584億2,000万ユーロと過去最高を記録した。営業利益は48億3,600万ユーロ(特別項目含む)となり、売上高利益率は8.3%と、同社が目標とする8~10%の範囲内に収まった。

特別項目は主に、不正ソフトウエアの搭載が発覚した6気筒TDIエンジンの対応措置。4気筒TDIエンジンに関してはVWとの契約により、アウディの決算には直接影響しないと説明している。

2016年の販売台数は小幅の増加、営業利益ベースの売上高利益率では8~10%の確保を見込んでいる。

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