スマート・ソーラー・チャージング

オランダのユトレヒトで実施している太陽光発電施設と電力網、電気自動車を連携するための実証試験プロジェクト。

地域の太陽光発電施設で発電した再生可能エネルギーを地域で有効に利用するため、同電力を電気自動車の動力源として活用するとともに、電力需要が高い時には、電気自動車に充電した電力を電力網へ送り込むことができる技術(VG2)の実証試験を行う。

実施期間は2015~2018年まで。2015年6月には電気自動車への充電と電力網への送電が可能な充電インフラが設置された。同プロジェクトには、ユトレヒト市のほか、米ゼネラル・エレクトリック(GE)、オランダ企業のVidyn、LomboXnet、Last Mile Solutions 、Stedinが参加している。

仏自動車大手のルノーは3月11日にパリで、同社の電気自動車「ゾエ(ZOE)」150台を2017年中にユトレヒトの同プロジェクトに供給する趣意書に署名した。

プロジェクトの第1フェーズでは充電ステーション1,000基を整備し、ユトレヒト地域に設置された太陽光発電パネル1万枚から再生エネルギーを供給する計画。

ユトレヒト市はインフラ整備などによる利便性の向上により、5年以内に市内および周辺地域を走行する電気自動車の普及台数を1万台に引き上げること目指している。

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