ルフトハンザ―燃料安が追い風に、営業利益55%増加―

航空大手の独ルフトハンザ(フランクフルト)が16日発表した2015年12月期決算の営業利益(EBIT、調整済み)は前期比55.2%増の18億1,700万ユーロと大幅に拡大した。乗客数の増加のほか、燃料コストの低下がプラスに働いた格好で、従業員の大規模なストライキにもかかわらず貨物を除くすべての事業部門が増益となった。純利益は前期(5,500万)の30倍の16億9,800万ユーロに達しており、経営陣は2期ぶりに復配する意向だ。

売上高は6.8%増の320億5,600万ユーロに拡大した。技術サービス部門が19.1%増、ケータリング部門が14.8%増と2ケタ台の伸びを記録。最大の旅客部門は5.1%増の244億9,900万ユーロだった。貨物部門は3.3%減の23億5,500万ユーロと振るわなかった。

EBIT(調整済み)は旅客部門で104.9%増の14億6,500万ユーロと大幅に拡大。貨物部門は97.6%減の300万ユーロへと落ち込んだ。

燃料コストは57億8,400万ユーロで、前期を14.3%下回った。16年12月期は48億ユーロに低下する可能性もあるとしている。EBIT(同)については微増を見込む。

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