エボニック―甲殻類用飼料添加物の生産開始―

特殊化学大手の独エボニック(エッセン)は3月31日、甲殻類用飼料添加物として用いるメチオニン源「アクワヴィ・メットメット(AQUAVI Met-Met)」の生産をベルギーのアントワープ工場で開始したと発表した。エビなどの甲殻類用に特化したメチオニン源を生産するのは世界で初めて。年央の市場投入を予定している。

甲殻類は魚類と異なる食性、消化システムを持つことから、エボニックはそれに見合ったアミノ酸添加物「アクワヴィ・メットメット」を開発した。一般的に利用されているDLメチオニンに比べ投入量(重量ベース)を44%減らしても同じ成長効果が得られるため、コスト削減が期待できる。

同社は世界的な人口爆発や資源の有限性を踏まえ効率性の高い飼料添加剤のニーズが高まると判断。アクワヴィ・メットメットの生産を開始した。

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