ドイツ連邦陸運局(KBA)が5日発表した3月の乗用車新車登録台数は前年同月比横ばいの32万2,913台にとどまった。今年はイースター休暇が前年の4月から3月にずれ込んでおり、その影響が出た格好だ。今月は反動で大幅増に転じる可能性が高い。1~3月の乗用車新車登録台数は前年同期比4.5%増の79万1,424台に拡大した。
3月の新車登録台数を動力源別でみると、ハイブリッド車は前年同月比28.4%増の4,045台と大幅に拡大。プラグインハイブリッド車は45.6%増の1,290台と特に好調だった。前月に72.2%増となった電気駆動車(電気自動車とレンジエクステンダー)は13.6%減の1,104台と振るわなかった。
部門別ではSUV(18.1%増)とキャンピングカー(13.9%増)が2ケタ台の伸びを記録。全体の27%を占めるコンパクトカーも5.5%増えた。バン(15.7%減)と小型車(13.1%減)は振るわなかった。
伸び率が最も大きかったブランドは韓国の双竜で、98.9%増の350台を記録。これにジャガー(57.1%増の790台)、レクサス(41.2%増の233台)が続いた。
ドイツ車ではミニが10.0%増の3,778台と2ケタ台の伸びを記録。アウディ(9.8%増の3万121台)、BMW(8.0%増の2万6,260台)、フォード(3.5%増の2万3,526台)、オペル(1.2%増の2万3,331台)も増加した。メルセデスは1.0%減の2万7,411台、VWは6.3%減の6万3,014台、ポルシェは11.9%減の2,676台、スマートは19.5%減の3,095台だった。
レクサス以外の日本車では三菱(23.4%増の3,538台)、日産(16.3%増の8,135台)、ホンダ(12.6%増の3,282台)が2ケタ増となり、スバルも3.5%増の971台に拡大した。マツダは1.7%減の6,975台、トヨタは11.8%減の6.554台、スズキは26.0%減の3,903台だった。
日本車以外の主な輸入ブランドはランドローバー(21.5%増の2,139台)、ボルボ(10.6%増の3,826台)、ルノー(9.6%増の1万998台)、セアト(6.5%増の9,671台)、シュコダ(5.3%増の1万8,946台)が増加。起亜(2.6%減の4,971台)、ダチア(5.9%減の3,818台)、現代(10.1%減の9,880台)、プジョー(10.5%減の5,229台)、シトロエン(10.8%減の4,314台)、フィアット(12.9%減の7,258台)、ジープ(14.7%減の1,145台)は減少した。電気自動車の米テスラは26.5%増の267台と好調だった。
一方、独自動車工業会(VDA)が4日発表した3月の国内乗用車生産台数は51万6,100台で、前年同月を7%下回った。同輸出台数は8%減の39万6,300台。1~3月の累計は生産台数が前年同期比1%減の146万2,100台、輸出台数が4%減の110万7,900台だった。