ドイツ連邦統計局が20日発表した3月の生産者物価指数は前年同月を3.1%下回り、2010年1月以来の大きな下げ幅となった。エネルギーが9.2%低下したことが最大の押し下げ要因で、エネルギーを除いた同物価の下落幅は0.9%だった。
石油価格は17.7%低下した。重油が43.5%、灯油が28.9%の幅で下落。軽油とガソリンはそれぞれ16.0%減、13.1%減だった。
天然ガスは12.3%減で、産業向けは17.2%低下した。
電力は8.2%減。特別契約を結ぶ大口顧客向けは3.6%減だった。
中間財も2.3%低下した。金属は9.2%減で、圧延鋼と非鉄金属はそれぞれ12.6%、10.0%下がった。化学基礎原料は3.2%減。紙・段ボールは2.1%上昇し、ガラス・ガラス製品も1.4%上がった。
非耐久消費財は0.3%低下した。食料品が1.0%下落。バターは21.7%、食肉(家禽を除く)は4.3%安くなった。青果は2.6%上昇した。
投資財は0.6%増、耐久消費財は1.4%増だった。
3月の生産者物価は前月比では横ばいとなり、7カ月続いた下落にひとまず歯止めがかかった。エネルギーは0.2%増で、エネルギーを除いたベースでは0.1%減だった。