クリスピー・クリーム、独投資会社が買収

ドイツ系投資会社のJABホールディングは9日、ドーナツチェーン大手の米クリスピー・クリーム・ドーナツを買収することで合意したと発表した。買収額は13億5,000万ドル。今年7~9月期の買収手続き完了を見込む。

JABは傘下のJABビーチを通じてクリスピーを買収する。1株当たりの買い取り価格は21ドル。前営業日(6日)の終値に25%を上乗せした水準となる。

クリスピーは世界26カ国で1,121店舗(1月現在)を展開している。同社は買収後も独立企業として事業を続け、本社を米国にとどめる。

JABホールディングは独富豪ライマン家の投資会社で、本社をルクセンブルクに置く。同社は高級靴ブランドのバリー、ジミー・チュウ、化粧品メーカーのコティーなどに出資。外食、飲料事業では米コーヒーチェンのカリブー・コーヒー、ピーツ・コーヒー&ティーなどを傘下に持つ。3月にシングルカップ用コーヒー大手の米キューリグ・グリーン・マウンテンを139億ドルで買収していた。

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