電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)は17日、医療機器部門シーメンス・ヘルスケアががん診断の新興企業である独NEOニュー・オンコロジーを3月末に買収したと発表した。診断分野のポートフォリオを拡充する狙い。買収金額は明らかにしていない。
NEOニュー・オンコロジーは2012年の設立で、ケルンに事業拠点を構える。従業員数は30人弱。同社のがんゲノム診断プラットフォーム「NEO」は各患者に適した治療法の決定に役立つ。次世代シーケンサー(NGS)分野でも高い技術を持っており、血液中のがん遺伝子診断を高い精度で行うことができる。
シーメンス・ヘルスケアは分子診断とそれに関連する医療機関や検査会社向けのサービスおよび治療の3分野で事業の強化戦略を打ち出している。NEOニュー・オンコロジーは同戦略に合致していることから買収した。