英自動車工業会(SMMT)は6日、同国の2016年5月の乗用車新車登録が前年同月比2.5%増の20万3,585台に増加したと発表した。大口顧客向けと代替燃料車の販売が好調だった。ただ、全体の成長は4月から2カ月連続で3%を下回っている。1~5月の累計は前年同期比4.1%増の116万4,870台だった。
5月の顧客別の登録台数は、大口顧客向けが8.8%増と好調だった。個人向けは3.0%減少、小口法人も20.2%減と大幅に低迷した。
燃料別では、ディーゼル車が5.0%増の10万1,922台となり、ガソリン車(9万6,031台、0.6%減)を上回った。代替燃料車は12.1%増の5,632台と2ケタ増となった。
SMMTのホーズ会長は5月の市場動向について、「積極的な新モデル攻勢が販売増を支えた」と述べる一方、小幅な成長率については「政治・経済の安定に対する懸念が市場の冷え込みに影響している」とし、一部の消費者が現在の懸念が解消されるまで購入を控えるか、あるいは新車市場がより安定に向かう兆しが出てくるかは、今後さらに動向を見守る必要があるとの見解を示した。