仏ヴァレオ、独FTEオートモーティブを買収

仏自動車部品大手のヴァレオは2日、独自動車部品メーカーFTEオートモーティブ(以下、FTE)を買収することで米ベインキャピタル・プライベート・エクイティと合意したと発表した。FTEの資本の100%を2016年の営業利益(EBITDA)見込額の8倍に相当する8億1,930万ユーロで取得する。取引は当局の承認を経て、2016年第4四半期~2017年第1四半期にも完了する見通し。

FTEは、クラッチやギアアクチュエーターを生産している。ヴァレオにとっては製品ポートフォリオや顧客基盤の補完効果が極めて高いうえ、FTEの買収により、トランスミッション用のアクティブアクチュエーションシステムの販売を強化することができる。トランスミッション用のアクティブアクチュエーションシステムは、デュアルクラッチトランスミッションやハイブリッド車の需要拡大により市場が急速に成長しているという。また、FTEの買収は、ヴァレオのアフターマーケット事業を強化する効果もある。

FTEの従業員数は約3,700人。2015年の売上高は約5億ユーロ。うち、アフターマーケット事業が全体の3分の1、欧州域外の売上高は全体の30%を占めている。

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