英BP、ノルウェー海洋油田事業を合弁化

英石油大手BPは10日、ノルウェーの海洋油田事業を同国の石油会社デット・ノルスケと統合し、合弁会社を設立することで合意したと発表した。誕生する合弁会社「アーケルBP」はノルウェー最大の独立系石油会社となる。

合併は原油安で厳しい経営環境が続く中、ノルウェーの油田権益を拡大し、油田掘削装置などを共有することで石油開発を効率的に進めるのが狙い。デット・ノルスケがBPのノルウェー海洋油田事業を現金と株式交換で取得し、両社のノルウェー事業を合弁化する。現金部分は1億4,000万ドル。合弁会社アーケルBPの持ち株比率はBPが30%、デット・ノルスケの親会社である投資持ち株会社アーケルが40%となる。残りの30%はデット・ノルスケの他の株主の持ち分となる。今年7~9月期の取引完了を見込む。

デット・ノルスケはノルウェーの大型海洋油田、ヨハン・スベルドラップ油田の権益11.57%を保有している。アーケルBPの原油生産量(15年時点)は約12万2,000バレル/日となり、同国で活動する独立系石油会社としてはスウェーデンのルンディン・ペトロリアムを抜いて首位となる。

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