街灯を充電スタンドに活用、BMWとミュンヘン市など

独高級車大手のBMWは6月14日、ミュンヘン市などと共同で街灯を電気自動車の充電スタンドとして活用するパイロットプロジェクト「ライト&チャージ」を実施すると発表、4カ所の街灯兼充電スタンドの運営を開始した。

今回のプロジェクトには、BMW、ミュンヘン市、自治体系エネルギー供給会社シュタットヴェルケ・ミュンヘン(Stadtwerke Muenchen:SWM)、新興企業のelumioncityが参加している。

街灯を充電スタンドとして活用するアイデアは、コスト削減や省スペース化などで利点があり、設置場所が限られている市内や住宅地などに適しているという。ただ、街灯は点灯している間のみ電力が流れる仕組みのため、充電スタンド用にSWMの電力網にアクセスする仕組みを整備する必要があった。

スタンドを利用する際のアクセスは、無線ICタグ(RFID)または携帯端末によるQRコードをスキャンする仕組みを採用した。また、利用料金の決済は、BMWの決済サービス「チャージナウ(ChargeNow)」またはSWMの「ラーデネッツ(Ladenetz)」で行うことができる。

街灯を充電スタンドとして利用するためのシステム「ライト&チャージ」はelumioncityとBMWグループが共同で開発した。同システムはすでに、シカゴ(米国)、アイントホーフェン(オランダ)、シュタルンベルク(ドイツ)に投入されている。

なお、BMWは2014年秋にミュンヘンの本社ビルの隣にある総合施設「BMWワールド(BMW Welt)」で街灯兼充電スタンドのプロトタイプ2基をすでに稼働させている。

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