コンテナ海運世界最大手の大APモラー・マースク(デンマーク)は23日、コンテナ海運部門マースク・ラインのソレン・スコウ最高経営責任者(CEO)がグループのCEOに就任すると発表した。経営刷新によって業績改善を図るのが狙い。ラスムセン会長は同時に、グループを分割する再編を検討していることを明らかにした。
ニルス・アンデルセン現CEOは7月1日付で退任し、スコウ氏が後任となる。同氏はマースク・ラインのCEOとグループのCEOを兼任する形となる。
マースクはコンテナ海運のほか石油、港湾運営事業なども手がけている。中核事業のコンテナ海運、石油が不振で業績が悪化していることから、新体制で経営改善を進める。ラスムセン会長によると、スコウ新CEOの主導でグループ分割を含めた新戦略を9月末までに策定する。