BASF―断熱材のアスペンと提携拡大―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は22日、高性能断熱材メーカーである米アスペン・エアロジェルズとの戦略提携を拡大すると発表した。市場開拓を強化するとともに製品の収益力を強化。また次世代製品の開発を加速する。

アスペンはエアロジェルという低密度で断熱性の高い物質を用いて、断熱材を量産化する技術を確立した企業。BASFは2010年、子会社BASFベンチャーキャピタルを通して資本参加した。アスペンはBASFの協力を受けて断熱材「スペースロフトA2」を開発した。

両社は今回、BASFの建築用断熱材「スレンテックス」向けにアスペンがスペースロフトA2を独占供給するほか、BASFがスペースロフトA2を◇直接販売する◇建材以外の幅広い分野の製品にも投入する――ことを取り決めた。BASFはその見返りとして、米ジョージア州ステートボロに新設するアスペンの工場に資金を拠出。また、同工場で生産する製品のかなりの部分を購入する。

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