BMW、MINIとロールスロイスの未来志向コンセプトカー発表

独自動車大手のBMWは6月16日、ロンドンで傘下のブランドであるMINIとロールスロイスのコンセプトカー「ビジョン・ネクスト100」を世界初披露した。BMWは創業100年を迎えた今年、グループの各ブランドから未来のモビリティーを想定したコンセプトカーを順次発表しており、3月にはBMWブランドのコンセプトカー「ビジョン・ネクスト100」を発表した。10月には自動二輪ブランドのBMWモトラッドが米ロサンゼルスでコンセプトモデルを発表する予定。

各ブランドのコンセプトモデル「ビジョン」に共通しているのは、「自動運転」「デジタル化」「個人向けのカスタマイズ(パーソナライゼーション)」であり、「極めて楽で(全く煩わしさがなく)、常に利用可能で、個々のニーズに対応するモビリティーである」とするBMWグループが目指すプレミアムモビリティーの理念を体現している。

また、「ビジョン」モデルではBMWの典型的な「走る歓び」を重視しており、ネットワーク化やデジタル技術などの最先端技術でドライバーの運転をサポートする。最新技術のサポートを享受するドライバーは完璧な操縦者「究極のドライバー」となるというコンセプトだ。その一方でドライバーは自動運転モードを選択することで、リラックスして他の事に関心を向けることもできる。

■「Every MINI is my MINI」

MINIのコンセプトカー「ビジョン・ネクスト100」は、「Every MINI is my MINI」をモットーとする。従来のカーシェアリングコンセプトをさらに発展させ、自動運転で希望の場所まで利用者を迎えに行ったり、内装や屋根のカラーを好みの色に変化させたりすることができる。また、外装は控えめな色のシルバーで、スクリーンのように利用者へのメッセージなどを映し出すことができる。

■ロールスロイス「ビジョン・ネクスト100」

ロールスロイスのコンセプトカーは完全自動運転車であり、ラグジュアリー(高級・豪華さ)の新しい次元を体現した。

「パーソナルビジョン」「グランド・サンクチュアリ」「エフォートレス・ジャーニー」「グランド・アライバル」の4点に重点を置いており、人工知能「エレノア」がバーチャルアシスタントとして運転や快適な移動をサポートしたり、エレガントな内装・外装、静かな居住空間、立ち上がって乗降車できるデザインなどを通して新しい次元のラグジュアリーをドライバーに提供する。

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