欧州食品・飲料大手のネスレ(スイス)は6月27日、次期最高経営責任者(CEO)に独医療サービス大手フレゼニウスのウルフ・シュナイダーCEO(50)を起用する人事を発表した。経営トップに社外の人材が就任するのは95年ぶりとなる。
シュナイダー氏はフレゼニウスを国際的な企業に成長させた手腕が高く評価されている経営者。ネスレは大きな成長が見込める栄養、健康、ウェルネス事業を強化するため、関連業界で実績を持つ同氏に経営を委ねることを決めた。
シュナイダー氏は2017年1月1日付で新CEOに就任する。ポール・ブルケ現CEOは、来年に任期が切れるペーテル・ブラベック会長の後任として、会長に就任する見通しだ。