対韓FTAが奏功、EU輸出が発効後55%増加

欧州連合(EU)の欧州委員会は1日、韓国との間で締結した自由貿易協定(FTA)の効果で欧州企業の対韓輸出が大きく増えたことを明らかにした。同委のセシリア・マルムストロム委員(通商担当)は現在カナダ、米国との間でそれぞれ進めている包括的経済貿易協定交渉への反対が根強いことを踏まえ、「韓国との自由貿易協定の成功が示すのは、自由な取引から欧州が得るのは利益だけだということだ」と発言。貿易協定の意義を強調した。

EUと韓国のFTAは5年前の2011年7月1日に発効した。これに合わせて欧州委が発表したレポートによると、EUの対韓輸出高は発効から昨年までの間に55%増えて473億ユーロへと達した。税関コストの減少で欧州企業が受けた恩恵は計28億ユーロに上る。韓国の対EU輸出高は5%増の400億ユーロと小さな伸びにとどまった。

輸出制限が完全に撤廃された製品分野では対韓輸出が71%増加した。韓国以外の国向けは同19%の伸びにとどまっており、FTAの効果は鮮明だ。

対韓輸出に占める割合が最も高い製品は機械で30%に上った(増加率は24%)。これに輸送機器が21%(同134%)、化学が12%(21%)で続く。

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