自動車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)は1日、金融サービス子会社ダイムラー・ファイナンシャル・サービシズが蘭ラボバンク傘下の法人向け車両リース(フリート)大手アスロン・カー・リースを買収すると発表した。当該事業を強化することが狙いで、契約車両数を約4倍に拡大する。取引金額は11億ユーロ。
ダイムラー・ファイナンシャル・サービシズは子会社ダイムラー・フリート・マネジメントを通してフリート事業を展開している。契約車両数は8万5,000台。アスロンは同25万台に上ることから、買収後は約34万台に拡大することになる。
買収後はフリート事業を「アスロン」ブランドに一元化する。「ダイムラー」ブランドを掲げていると競合ブランド車を利用する顧客との事業にマイナスになると判断したためだ。競合BMWもフリート事業を「アルファベット」ブランドで展開。中立のイメージを保つようにしている。