墺保険大手VIG、アクサのセルビア事業を買収

東欧保険最大手のウィーン・インシュアランス・グループ(VIG、オーストリア)は7日、仏保険最大手アクサからセルビア事業を完全買収すると発表した。同国事業の強化が目的。アクサはセルビアから撤退する。取引額は明らかにしていない。当局の承認を経て取引が成立する。

アクサはセルビアの生保、損保子会社を売却する。両社の昨年の保険料収入は1,200万ユーロで、セルビアでのシェアは1.8%だった。顧客数は10万6,000人。

VIGのエリザベート・シュテットラー最高経営責任者(CEO)は「セルビア経済の見通しは明るく、VIGにとって重要な成長市場だ」と述べた。同社はセルビアを含む中東欧4カ国で中期的にシェアを10%に拡大するとの目標を掲げている。アクサ子会社の買収により、VIGの同国シェアは11.5%へと拡大し、目標を達成することになる。

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