電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)がサウジアラビアでガスタービンを受注した。同国のアワード・アル・アワード駐独大使が経済紙『ハンデルスブラット(HB)』に明らかにしたもので、競合の米ゼネラル・エレクトリック(GE)に競り勝って受注を獲得した。シーメンスもサウジアラビア最高経済評議会が同受注取引を承認したことを追認している。HB紙によると、取引規模は5億ユーロ。
シーメンスは国営石油大手サウジアラムコの本社所在地ダーランで現地企業E.A.ジュファリ・アンド・ブラザーズと合弁会社を運営。ガスタービンを生産している。
同大使はシーメンスが今回の受注を勝ち取った理由として◇同社とサウジアラビアが良好な関係を長年保ってきた◇ドイツとサウジアラビアの戦略的な友好関係――を挙げた。米国の対イラン制裁解除を受けてサウジアラビアと米国の関係は冷え込んでおり、これがGEに不利に働いた可能性がある。