車部品SAFホランド、ハルデックスにTOB

ルクセンブルクに本社を置く商用車部品大手のSAFホランドは14日、スウェーデンの自動車部品メーカー、ハルデックスを買収する計画を発表した。商用車向けの足回り部品を一手に供給できるサプライヤーになる考えで、独子会社を通じて株式公開買い付け(TOB)を実施する。これに対してハルデックスは同日、一方的な買収として反発すると同時に、他社からも拘束力のないTOB提案を受けたことを明らかにしており、SAFによる買収が実現するか不透明だ。

SAFはハルデックスを1株当たり99.42スウェーデンクローナ(約10.5ユーロ)で買収する。これは前日終値を10.8%上回る水準で、ハルデックスを約4億4,200万ユーロと評価したことになる。90%以上の株式取得をTOBの成立条件としている。

ハルデックスはブレーキとショックアブソーバーの有力企業で、従業員数は2,140人、2015年の売上高は48億スウェーデンクローナ(5億1,100万ユーロ)。車軸とクラッチを手がけるSAFは同社の買収により足回り部品の総合的なサプライヤーになることができる。従業員数は3,100人から5,000人強、売上高は10億6,000万ユーロから15億ユーロ超に拡大する。

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