ウーバー、ハンガリーから撤退

携帯電話のアプリを利用した自家用車の配車サービスを手掛ける米ウーバーは13日、ハンガリーでのサービスを24日に中止することを明らかにした。呼び出しセンターの運営を義務付ける新法が発効するためだ。ウーバーでは「旧来の規制の枠組みに合わないからといって新技術を禁止するのは誤り」と批判している。

ウーバーは2014年にハンガリーで配車サービスを開始したが、料金が一般のタクシーより大幅に安く、タクシー業者が政府に規制強化を訴えていた。昨年にはウーバーのドライバーにタクシー免許の取得を義務付ける政令が発布されたが、それでもタクシー業者の反発が収まらず、議会は先月、ウーバーのサービスを厳しく制限する法案を可決した。

新法では配車サービス業者にコールセンターの運営を義務付けた。違反した場合には1年間の営業禁止、5万~20万フォリント(約160~640ユーロ)の罰金のほか、メディア通信庁(NMHH)が業者サイトへのネットアクセスをブロックできる。

ウーバーによると、ハンガリーのユーザー登録数は16万人で、1,200人がドライバーとして働いている。

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