通信インフラ機器大手のエリクソン(スウェーデン)は7月25日、ハンス・ベストベリ最高経営責任者(CEO)を解任したと発表した。業績不振を受けたもので、ヤン・フライカマー最高財務責任者(CFO)が同日付で暫定的なCEOに就任した。
エリクソンはライバルであるフィンランドのノキア、中国の華為技術との競争激化で業績悪化が続いており、2016年4~6月期(第2四半期)の純利益は前年同期から26%減の541億クローナ(約56億9,000万ユーロ)に落ち込んだ。
2010年に就任したベストベリCEOをめぐっては、合理化努力が不十分などとして、株主が退任圧力を強めていた。エリクソンはトップ交代によって業績改善を図る。後任は数カ月をかけて選ぶ方針だ。