輸入物価の下落幅が2カ月連続で縮小、6月は4.6%に

ドイツ連邦統計局が7月27日発表した6月の輸入物価指数は前年同月比4.6%減となり、下落幅は2カ月連続で縮小した。エネルギーの下落率が鈍化していることが大きい。エネルギーを除いた輸入物価の変動率はマイナス2.2%だった。

エネルギー価格は21.5%低下した。石油製品が25.3%、原油が22.5%の幅で下落。天然ガス(-18.3%)と石炭(-17.0%)も2ケタ台の低下となった。電力は下げ幅が0.5%にとどまった。

鉱石では非鉄金属鉱石が15.1%減と大きく落ち込んだ。鉄鉱石は1.4%増となったものの、銑鉄・鉄鋼・鉄合金は6.8%下落した。非鉄金属は11.6%の低下で、粗ニッケルは26.4%、アルミニウム・アルミ合金は21.2%、銅板・粗銅は19.4%の幅で下落した。

食品関係では牛乳・乳製品が8.5%低下。牛肉と穀物も各6.7%、5.5%落ち込んだ。豚肉は6.2%上昇した。

輸入物価指数は前月比では0.5%増となり2カ月連続で拡大した。エネルギーが4.2%上昇。電力は上げ幅が16.6%に達した。エネルギーを除いた輸入物価の上げ幅は0.2%だった。コーヒーと豚肉はそれぞれ8.0%、6.2%上昇し、銑鉄・鉄鋼・鉄合金も2.2%高くなった。

6月の輸出物価指数は前年同月比1.3%減となり、6カ月連続で1年前の水準を下回った。前月比は0.2%増だった。

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