BMW、米子会社デザインワークスの社長交代

独高級車大手のBMWは1日、米子会社デザインワークス(出資比率100%、本社:ロサンゼルス)の新社長にオリバー・ハイルマー氏が2016年8月1日付けで就任すると発表した。2009年からこれまで社長を務めてきたロレンツ・シャファー氏については、具体的な移転先を明らかにしておらず、BMWグループのデザイン分野のマネージメントを担うと説明するにとどめている。新社長のハイルマー氏はミュンヘンで2013年から内装デザインチームを統括してきた。

デザインワークスは、BMWグループ傘下のブランドだけでなく、ITやコンシューマーエレクトロニクス、航空、医療、環境、ライフスタイル、スポーツなど幅広い分野で事業を展開している。モビリティ・デザイン、製品デザイン、ユーザーエクスペリエンスデザインに重点を置いており、ブランドやデザイン戦略などのコンサルティング事業も行っている。

ロサンゼルスの本社のほか、上海とミュンヘンに拠点を持ち、世界25カ国出身の従業員約130人を抱えている。職種はデザイナー、エンジニア、デザイン戦略家、カラー・マテリアルの専門家、サスティナビリティ分野の専門家やコンサルタントなど幅広い。

独業界紙『オートモビルボッヘ』は、BMW傘下の超小型車ブランドMINIのチーフデザイナーであるアンドレアス・ワーミング氏がドイツの自動車メーカー、ボルクヴァルトに転じ、8月1日付けで同社の取締役に就任したため、ロレンツ・シャファー氏が後任に就く可能性もあると報じている。

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