ミュンヘン再保険―自然災害響く、4-6月期減益に―

再保険世界最大手のミュンヘン再保険が9日発表した2016年4-6月期(第2四半期)決算の純利益は前年同期比9.0%減の9億7,400万ユーロへと後退した。カナダの森林火災や熊本地震など自然災害分野の保険金支払額が前年同期の2,100万ユーロから3億3,500万ユーロに膨らんだことが響いた格好で、営業利益も19.5%減の14億6,300万ユーロへと落ち込んだ。

一方、投資益は9.1%増の27億5,000万ユーロと好調だった。欧州連合(EU)離脱を決めた英国の国民投票後に英ポンドが急落し円と米ドルが上昇したことがプラスに働いた格好だ。

営業利益を部門別でみると、再保険は29.7%減の10億900万ユーロと振るわなかった。損保分野が36.8%減となり足かせとなった。元受部門エルゴは24.2%増の4億4,500万ユーロに拡大した。国際事業と独損保事業は大幅な減益となったものの、独生命・医療保険事業が204.0%増の3億4,600万ユーロと好調だった。

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