BMW、独ヴァッカースドルフ工場で自動運転ロボットを試験導入

独高級車大手のBMWはドイツのヴァッカースドルフ工場で、自動車部品を運ぶ構内の輸送業務に自動運転ロボットを試験導入した。無線送信機とデジタル地図により、構内での位置を把握し、決められた場所に部品を取りに行くことができる。

大きさはトランク程の大きさで、最大0.5トンの部品を運ぶことができる。構内のルート内を自動で移動する際には、装備したセンサーにより、同じルート内を走行する車両や従業員との衝突を回避する。また、このロボットには、BMWがサブブランド「BMWi」から発売した電気自動車「i3」の使用済み車載電池を再利用している。

将来は、3Dカメラシステムを活用し、ナビゲーションの精度をさらに向上させる計画という。この新システムでは、構内の決められたルートを走行する必要がなく、構内を自由に移動できるようになる。

この自動運転ロボットは、ドイツのフラウンホーファー物流・ロジスティクス研究所(IML)と共同で開発した。BMWとIMLは2015年9月にロジスティクス分野における未来の新しいコンセプトや技術の開発を目指す共同プロジェクト「BMW Enterprise Lab for Flexible Logistics」を発足させた。同プロジェクトの最初の成果は2016年3月にシュツットガルトで開催された見本市「LogiMAT 2016」で公開された。

上部へスクロール